木質三次曲面研究所

Wooden curved surface laboratory

家具工房 雉子舎では、1992年より、無垢材の持つ色・型・木目を活かした家具の製作・販売を行ってきました。

その過程の中で、無垢材の良さを新しい観点から引きだせないかという想いから、2010年7月に「音羽俊幸 木質三次曲面研究所」を設立し、今日まで木質の三次曲面についての研究をしてきました。

その大きな理由といたしましては、近年は突板やプリントの技術が発達をし、一般の方には無垢材を使用した家具と合板やプリント・突板を使用した家具との違いが区別できない事が多く、消費者の方が分からないまま購入されている事が多々あります。


三次曲面のデザインを使用する事によってプリント合板の木と無垢材を見分ける事が容易となります。自然がもたらした木のデザインと触れ合うことによって、大自然の恵みと木の成り立ちを知り、木育という観点からも進めていかなければという想いからです。

 

そして飛騨の機械メーカーなどと協力し、数年にわたる3Dスキャニングコッピングマシンの試作から実用機の開発、そして2018年より本格的な導入にまで至りました。

3Dスキャニングコッピングマシンを簡単に説明致しますと、例えば木製のバットを読み取り、同じ形のバットを造形する…というようなものになります。


ただ、単に3Dデータを作って(データを作って作る事も出来ますし、読み取って作る事も可能です)それを製品に出来る…というだけの物ではなく、一番の特徴としては職人が直感的に作り出した三次曲面の唯一無二の造形を、そのままスキャンして同じものを作れる、という所にあります。


人間の持つ感性によって手仕事で作られたものはデータでは決して表現できないものとなります。

3Dスキャニングコッピングマシンは、職人の手仕事によって木を活かすという本来、簡単には出来ない事を身近な存在にしてくれます。


限られた製品にしか使用できないなどまだ課題点等も多々ございますが、無垢材の持つ素晴らしさを皆様に身近に理解して頂く為に、これからも挑戦を続けて参ります。
家具工房 雉子舎では、今まで通り無垢材の持つ自然のデザインと職人の技はそのまま残し、そのエッセンスを取り入れた身近な製品の開発を進めております。


多数の方にご興味を持っていただけましたら幸いです、お気軽にお問い合わせください。

製品一例

家具を作る際には省かれることの多い割れや節も、
長い時間をかけて出来た木の個性。
色味や木目も全て異なるので、それぞれの個性を楽しんでいただけるよう製品開発を行っています。

キーホルダー - ぶらこ -

靴べら

マグネット - ぴたこ

インテリアスタイル展2023 出展

6月14日〜16日に東京ビッグサイトで行われたインテリアスタイル展2023に三次曲面研究所で製作した製品を出展しました。

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